ポルノスター

ポルノスターは男色仕様
ノンケとばかりセックスして
見えない世界を見ようとする

ポルノスターはノンケで
ゲイの人に支えられているけど
女の人しか好きにならない

ポルノスターは魔力を使う
本当に好きな人相手に魔力は使わない
ポルノスターが生きていくために
ポルノスターは媚びる・嘘つく・勃起する

ここまでやらなきゃいけないのか
世の中のプロという人はここまでやるのか
思えば信用組合の会社の面接落ちて良かったな

わたしはバイトの面接すら受けてないけど
バイトをする時点でまあまあなことさせられてる
ただ日本に生まれただけで
日本を背負う重荷は
統合失調症だからというわけじゃなく
ただの人間でさえ無謀

ポルノスターは文句を言わないし
言うとしたら世のため人のために注文して
その繰り返しの中で
どんなにアナルが拡張しても
まるで自分は戦争に行ってたかのように
ぼろぼろになってからどこかで包まるのだ

思えば戦後だなんていつから思っていたのだ
たしかにじいちゃんからしたら戦後
じいちゃんの時代はみんながポルノスターだった
ポルノスターが渡り歩くゲイビデオの世界は
国同士の熾烈な戦争で
私達が誰かに担わせているだけ

ポルノスターは今日も
ちんちんからミルクを出して感電する
わかりやすい戦争だ、
わたしはブリトニーをディスることしかできない


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コメント

“ポルノスター” への7件のフィードバック

  1. 花緒
    花緒

    とりあえず、まずは一言。
    やっぱり面白い。とても良い。
    そして、何がいいのかうまく言語化できないのですよね。
    お世辞でもなんでもなく、わたしはちゃんと良いと思っています。

  2. 西の子
    西の子

    花緒さんへ

    多分詩論を語る上で重要な「戦争」について言及してるから詩人ウケがいいのかもしれません。詩人は「今もなお戦時中だ」とこれからいつまでも言わないといけない、と独自解釈しているのですが、その要件をクリアしているからグッとくるのかもしれません。
    あと、「ハイパーインフレーション」っていう漫画があるのですが、いち男子が性的に搾取されてる構図はみんな好きなのかもしれません。ジャニーズとかも平たく言えばそうかもしれません。

  3. 花緒
    花緒

    私があなたの作品を気に入っているのは、テーマ性や書かれている内容ではなくて、その語り口調かな。うまい言い方が見つからないのだけれど、断片的というか、ジャンク的というか、一文一文は明白なのに、世界から切り離されているような、断絶を感じさせる語り口が心地よいのですよね。

  4. 西の子
    西の子

    なるほど。わたしは書いたからには本当のことだと思っているにもかかわらず、わたしは結果的に嘘をついてることになっているんでしょうか。ポエムで嘘をついても、なんも支障ないんで今まで気づかなかったけど……

  5. 西の子
    西の子

    まあ誰にもここに書いてあることが嘘とまでは言い切れないけど、わたしは嘘つきみたいなことは批評されたことはあります。

  6. 花緒
    花緒

    語り方が私の趣味に合っているということをお話ししただけで、嘘か真かという話をしているわけではないはずですけれど。

  7. 西の子
    西の子

    それもそうですね。語りがいい、と素直に受け止めておきたいと思います。たくさんの人にコメントしてる中長引かせてしまってすみません

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