生きること (改)

生活ができればいい

私がいなくなった後も生活ができればいい

自炊してもいいし、スーパーの弁当を食べたっていい

生きて生きて生きて死んでくれればいい

テレビを楽しんだり、ネットで漫画を読んだり

笑って笑って笑って少し泣いて死んでくれればいい

お思い通りにならなくても思い通りの人生だったと振り返って死んでくれればいい

その時、私はいない

たぶんいない

あなたが一人で生きられるだろうことはわかる

わかる?わからない

先のことなどわからない

たまには旅行にいてのんびり温泉につかって

生きて生きて生きて死んでくれればいい

友達を誘ってランチに行って話をして

笑って笑って笑って少し泣いて死んでくれればいい

お思い通りにならなくても思い通りの人生だったと振り返って死んでくれればいい

その時、私がいたら

いたくない

私が一人で生きられないことはわかる

これはわかる

先のことなどわからないがこれだけはわかる

でも私は望む

長生きしてほしい

私のなくなった後も

週末には出かけて外を歩き

生きる喜びを知り

新たな道を歩み続けてほしい

生きて生きて生きてほしい

笑って笑って笑って少し泣いてほしい

お思い通りにならなくても

思い通りの人生だったと胸を張ってほしい

その時、私がいても

いなくても

あなたには

共に生きてきた意味を感じてほしい

もし一人では生きていけないというのなら

私と共に

長生きしてほしい

私の願いが

あなたと共に生きることで叶いますように

※2024年2月11日 恋スラム 第3回 両思い予選で読んだ詩


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コメント

“生きること (改)” への1件のコメント

  1. 花緒
    花緒

    以前読ませていただいたものから明らかに進化していますね。
    まとまっていて、十分素晴らしいと思うのですけれど、
    こちらの作品も後半、もっと飛べた気もするところであります。

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