食パン加えてダッシュして、遅刻遅刻〜、曲がり角でドーン、ぶつかったわけだけど、この曲がり角ってのが厄介でね、本当はかくれんぼしてたはずだったんだから、それがどうしたわけか、曲がり角に差し掛かったところで、シルエットだけでドギマギしちゃって、それでね、それでね、曲がり角でドーン、いってぇ、気をつけろよ!って言いたげな視線で見てくるから、私もカッチーンときて、何よ、あんたがぼーっとしてるからでしょって顔して睨んでやると、しばらく二人は見つめ合い、曲がり角についてのあらゆる検証を開始したのだった、なぜ曲がり角があったのか、曲がり角で二人がぶつかるためには月の引力が必要か、太陽はどちらに位置していたか、そうしたらみーつけたって声がして、振り返るとかくれんぼの鬼が立ってたわけ、こっちはカッチーンしてるからもう、かくれんぼのことなんか忘れてて、いってぇの彼のシルエットだけがハッキリ見えて、最悪って気がつくと口から言葉が零れていたが、時すでに遅し、かくれんぼの鬼がさあ、次はあなたが鬼だからね!と今にも言いそうな素振りをみせていた、ただ、眠りたい、それだけのこと、誰にも見つからないようにしてきたのに、曲がり角でまた会えたらいいなって笑ってみる、遅刻確定だから、明日学校に行く、今度は私が見つける番、みんな一目散に逃げていく、曲がり角で十数える、もーいーかい?私は、まーだだよを待っている、これは運命。
運命
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“運命” への4件のフィードバック
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もっと長くて冗長なほうが、気持ち悪くていいと思います
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エネルギーを感じます。まるで加速器で粒子と粒子が高速で衝突するような。ベタな少女漫画的場面から始まって、深遠さへ飛躍していく展開に興を覚えました。
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西の子さん、こんばんは。もう少し気持ち悪くなるようにアレンジを加えてみようとおもいます。ありがとうございます。
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沙一さん、こんばんは。勢いを大切にしてたので、そう言ってもらえて嬉しいです。スピード感のある読み味を目指しました。
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