寛容くんと後輩

硬貨のような恋をした
貴女のみ呼吸態を揺籃する伸長機
荒廃を(と)天空爺やの巨匠
崩壊を運動会だ
乳化のような破棄をした
描写のような忌避をした
陽気のような雨季をした
――後輩

ご無沙汰しております。
10年前にお茶をして以来ですね。
私の方ではなんとか風邪もなく過ごしています。
お父さまの花屋のご様子はいかがですか。
お母さまはお元気ですか。
それでは、お変わりなく。
――寛容くん

あなたの笑顔を調覚で捉えると
hoiをしたような地味になるのです
字に書いた文字ですね
身体のような人肌です
晴れのような天気です
会合のような予定です
――後輩

お返事をありがとうございます。
先日、文章をお送りしたあと気付いたのですが、
お借りしていたものを返さないでいたままでしたね。
追って郵送いたします。
では
――寛容くん

指揮者のような指先
微笑をたたえました
水滴のような心
安心いたしました
どうかよろしくお願いいたします。
――後輩

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雋エ螂ウ縺ョ縺ソ蜻シ蜷ク諷九r謠コ邀・☆繧倶シク髟キ讖
――蟇帛ョケ縺上s

そんな……。
――後輩


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コメント

“寛容くんと後輩” への2件のフィードバック

  1. 沙一
    沙一

    文字化けするあたり、メールによるやりとりかと察しました。改行と散文の往復。後輩くんの文章はおそらく、それ自体で詩として成立しているのではないでしょうか(恋愛詩のような印象を受けます)。メールによる会話というある種の舞台設定が、詩の読ませ方にエフェクトをかけているようです。

  2. 鳴海幸子
    鳴海幸子

    お久しぶりです。コメントありがとうございます。

    このサイトができたので、とりあえず何か投稿するのが私にできることかなと思って、手癖で書いてみたものです。

    >後輩くんの文章はおそらく、それ自体で詩として成立しているのではないでしょうか

    これはその通りで、「後輩」の文章だけで良いものを、むりやり加工しているだけと考えれば、詩としては面白みのないものになってしまっているのかなと思います。

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