2023年10月

  • バグ

    バグがある 私はバグだ だがロジックが通らない限り 私は発動しない 発動しなければ私はバグではない 認知されな…

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  • 生きること

    生活ができればいい 私がいなくなった後も生活ができればいい 生きて生きて生きて死んでくれればいい 笑って笑って…

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  • 仕様通り

    私は生きていることができます 私は食事をすることができます 私は排便をすることができます 私は排尿をすることが…

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  • 名も知らぬ

    オオバコ エノコログサ ヒメジョオン ネジバナ カタバミ アカツメクサ ホトケノザ ハハコグサ カラスノエンド…

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  • 映像詩「夏の水」

    動画クリエイターの橋本美千夫さんが、拙詩集『ソナタ/ソナチネ』所収の一篇「夏の水」を見事な「映像詩」にしてくれ…

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  • 朝靄

    むらさき色の風 埃の舞う窓を通り過ぎる まだ新しい靴底が 乾いた藁を踏む からっぽの部屋に 君を呼ぶ声 絶え間…

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  • 【論考】詩に於いて事実とは何か

    どこから話したものだろうか。 この問いに私は話すフェーズによって異なった回答をすることになる。と、なると話す順…

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  • 秋の日

    どこか 過去とも未来ともわからない 夢の方角から 風がかすかな呼び声を運んでくる 晴れた日には 茫洋とした白い…

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  • 寛容くんと後輩

    硬貨のような恋をした 貴女のみ呼吸態を揺籃する伸長機 荒廃を(と)天空爺やの巨匠 崩壊を運動会だ 乳化のような…

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  • 西男は結婚したかった

    西男は結婚したかった 西男は結婚するなら誰でも良かった 西男は結婚するために遮二無二働いた 働けども働けども …

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  • 蜃気楼

    遠ざかっていた詩のリズムを 探した、探せば逃げる波音か 逃げ水のように、 風を切る   はるかとおくをてにとろ…

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